金を買取って貰う前に一考

金にはなぜ価値があるのでしょうか。
確かにそれに価値があることは小学生でも知っています。
私もかつて小学生だった時、折り紙の金と銀にはただならぬ価値を感じていました。
それはおそらく光る物に惹かれるカラス同様に生物学的な先天性の性質からくるものでしょう。
クエンティン・タランティーノ監督の名作映画パルプ・フィクションにおいて、ボスから奪われた鞄を取り戻したジョン・トラボルタ扮するビンセントがその中身である金(作中では直接それと表現されませんが)を確認した時、金色の反射光を顔に受けるビンセントに、鞄の中身が見えない位置からその安否を確認しようとする相棒がトラボルタに「ハッピーか?」と聞くシーンがあります。
何がいいたいかというと、金は人の心を高揚させるものだという常識があるからこそ、そのシーンとセリフが成立するということです。
しかし、現在においては金本位制の貨幣制度ではありません。
それなのに、リーマンショックや欧州危機を経て、金の相場は上昇し続けています。
そのような金の価値の上昇を受け、最近では店子もまばらな商店街の一角だったり、スーパーの店頭など様々な場所で、装飾品などになっている金の買取サービスがおこなわれているようです。
少し話は飛びますが、資産管理の専門家に尋ねれば、今これだけ金の価値が上昇している中においてでも金での資産運用はほどほどにしておきなさいといわれるでしょう。
それは金というものは持っていても利息が付かない上に管理費までかかるものであるからで、元来資産運用においては保守的な役割のものです。
また金が預金などに比べて換金しづらいということも一つの理由です。
手元にあるような装飾品の金は、資産運用の金とはまた少し違うのですが、それでも、このように買取の場所が身近にできて、換金の道が広がったというのはありがたいことでしょう。
装飾品で買った物かもしれませんが、そのようなサービスを利用しようかと考えている人はここは少し考え方を変えて、投資という角度から物事を見てみましょう。
このまま金が上昇すると思えばもうしばらく持ってみて、逆にここで天井付近だと思うなら売るのです。
これが投資の考え方で、単なる中古品の買取とは様相が違います。持っている金の質によって買取価格は千差万別でしょうが、その基本となるのは新聞やインターネットに日々載っている金の相場だということは頭に入れておきましょう。
金は先にあげたように、過去の貨幣、装飾品、電子機器などの鉱物資源の3種類の価値があります。
最後の鉱物資源というのが重要で、これは実用的な価値があるということです。
それは、今のような電子社会が続く限りこの需要がなくなることはないということです。
他方、資産保全としての金の使い道ですが、これはインドの需要がキーとなっています。
実際インドの金の需要期には相場が上がるぐらいです。
人が抱いている価値がそんなに早く移ろうことはないですが、経済成長を続けるインドが金よりも、ドルやユーロといった現在の貨幣に価値をシフトしていくとしたら金の価値の上昇も一本調子というわけにもいかなくなるのかもしれません。
他様々な要素が絡みあって金の価値は成り立っています。

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